下村小学校で30年余り前から継続実施している「お話タイム」、令和4年度の最終日は、2年生、4年生、5年生の発表でした。
<発表場面>
2年生は、3年生に進級した自分を想像しながら、この1年間の自分を振り返りながら次年度に頑張りたいことなどを具体的に発表しました。
4年生は、「よりよい仲間づくり」を目指して実施した「バスケットボール教室」を通して各自が深めた学びを発表しました。
5年生は「卒業おめでとう集会」等、最高学年を意識して取り組んでいる活動を通して実感した、学校の中心となる自分について感じていることを経験を踏まえたり、現在の6年生の姿と比べたりして思うことを力強く発表しました。
<聞いて感想を伝える場面>
小規模校ではなかなか大勢の前で話す機会がない本校でも、このお話タイムで年間通じて複数回全校の前で話す機会があることが、公式な場での子供たちの話す力の育成につながっています。
そして、それだけではなく、発表学年以外の子供たちは感想を発表する機会があります。
この感想発表は聞いて感じたことを、その場で組み立てて話します。
この1年間で聞く力が育つことで、子供たちの感想の内容がぐっと深いものになっていきました。
学年も小さいうちは、発表の声の大きさやはきはき話す様子のよさをほめる感想が多いのですが、中学年、高学年と進むにつれ、自分の経験と比べながらよさを伝えたり、前の人の伝えた内容と似ている場合は、即興で違うよさを見付けて組み立て直したりする素晴らしい様子が見られます。
令和4年度最終のお話タイムでは、6年間お話タイムを経験した6年生からは、最高学年として頑張り始めた5年生へのエールも贈られました。
3学期は下村っ子62名全員が、発表を聞いて自分の感想をその場で考え伝えることを目標に進めてきました。
最終日、全員がこの目標を達成できたことをみんなで拍手で認め合って終了しました。
6年生が「お話タイム」のよさを、前回伝えてくれています。6年間のこの活動での自分の成長の話は下級生にしみわたりました。本校の大事な教育活動の1つです。